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『田舎の浮気男たち』さわり 岡部






「ただいま」
「おせえぞ、腹減った」
 野坂が先に帰っている場合、毎回まずこの言葉が返ってくる。
「すぐ支度するから待ってろ」
「はやくしてくれよなあ、俺が腹すかして帰ってくるってわかってんだろ」
 そう言う野坂はテレビの前に寝転がり、ポテトチップスの袋を抱え込んでいた。すぐそばの床にビールの缶もおいてある。自堕落な男だった。家に帰ってくるとまったく動かない。テレビの前でダラダラしているか、ヴィデオゲームに夢中になっているかのどちらかなのだ。岡部はせっせと夕飯の支度をし、散らかった部屋の中を片付けた。三部屋ある広いアパートだが、野坂が一人でいると瞬く間に散らかってくる。外に着ていった上着やズボンを脱ぎ散らかし、まるで関係ないところに丸まった靴下を転がしている。
「またこんなとこに脱いで。ちゃんとしろよなあ」
 岡部はそんな風に言いながら、飯を頬張る野坂の横顔を見る。
 昔からそうだった。付き合った男を甘やかしてしまうクセがある。全部おれがやってやるから、と奉仕するのが最初は最高に楽しい。それが飽きてくる頃には、だいたい男という生き物は尽くされることに慣れきってしまい、それが当然と思うようになる。
「俺に心底惚れてんだな、お前」
 こんな傲慢なセリフを、真顔でも、ふざけた様子でも、何度も言われたことがある。普段は図々しい方で、お調子者扱いされる岡部が、その手のセリフを言われると顔を真っ赤に染めてうっとりしてしまう。
「これうまいなあ、また作ってくれよ」
 野坂はカキフライをむしゃむしゃ頬張ってテレビを見ていた。上はトレーナーだが下はトランクス一枚で、口のまわりを脂で光らせ、頬をビールで赤くしている。たしかに憎めない男だった。体が大きく堅太りで腹が出ているが、顔にはどこか子どもっぽさが残っている。岡部よりひとつ上だが、年上という感覚は出会ったはじめからなかった。
「おっ、あっちもおんなじもん食ってるぞ」
 野坂に言われてテレビを見ると、ドラマなのか、家族が食卓を囲んでフライを食べている。
「俺らも、これでガキでもいれば立派な家族なのになあ」
 そう言って、野坂はもうひとつカキフライに手を伸ばした。岡部自家製の、ピクルスたっぷりのタルタルソースを山盛りのせてかぶりつく。サクサク、くちゃくちゃという音を聞きながら、岡部は少なからず感動してしまう。いつもだらしない男のくせに、こういうことをさらっと言ってのけるのだから、気持ちが離れないのだ。
「子どもが欲しいなら生んでいいぞ」
 岡部が照れ隠しの笑顔で言った。とたんに野坂が言い返す。
「俺が? 生むのはそっちだろ」
「なんでそうなるんだよ? お前、ウケじゃんか」
「そういうことじゃ決まんないだろ、この家じゃお前が嫁で、俺が亭主だろ」
 そう言われるとたしかにそうだとは思う。岡部は黙って残りのカキフライに箸をのばした。これだけ尽くしているのだから、亭主とは言えないか。
 だけど、おれに種付けされるのが好きなのはお前の方じゃないか。
「うっ、おっ、指、やめてくれ、はやくお前の、入れてくれよ……」
 食事も風呂もすました後、岡部は布団の中に頭を突っ込んでいた。野坂の尻の穴をたっぷり舐めてやった後、指を入れてかきまわしている。




はやく掲載されないかな、、、、





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小玉オサム

Author:小玉オサム
ゲイ雑誌各誌に小説を送りつけ続けて、22年。
白髪の目立つ43歳。鼻毛にも白いものを発見! 鼻くその話じゃないよ。

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