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『独りの男が二人』配信開始です




独りの男が二人 (せつない話)独りの男が二人 (せつない話)
(2014/05/14)
小玉オサム

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アマゾンKindleストアにて配信開始です。


『独りの男が二人』

     ♦ ♦ ♦

 正直、興味は薄れていた。それでもせっかくマスターが電話をくれたのだから、とバーに足を向けた。挨拶くらいしてやろう、そんな風にしか本当に思っていなかったのだ。店に入ると、福岡はこちらに背を向けてビールを飲んでいた。マスターは奥で何かやっていて、だから少しの時間、店の中の様子を観察することができた。他にも数人、客がいて飲んでいた。一人の男もいる。なのに、誰も福岡の方を見ていなかった。相手にされていない、というのがすぐにわかる雰囲気なのだった。きっと怖い顔でにらむように人を見るから、避けられているのだろう。僕は思わず口の端を笑わせて、福岡の隣に腰掛けた。福岡はまたにらむような目で僕を見据えた。
「こないだはどうも」
 そう言って笑いかけてやると、福岡はちょっと首をひねってから、うなずいた。
「ああ、あの時の」
 とたんに顔をくしゃくしゃにして笑い出したのだ。まさかこんな表情を隠し持っているとは思わなかった。
 かわいい顔するじゃん。
 僕は気分をよくして、少し福岡に寄って座り直した。するとカウンターの下で、福岡の太ももが膝にぶつかった。

     ♦ ♦ ♦

 いかつくこわい顔つきでひとをにらむように見る男。しかし本当は照れ屋で人なつこい。セックスも受け身でタイプだが、母親の介護をしているだとかでデートの最中でもいきなり帰ってしまったりする……。孤独な大人の男二人の恋物語。
 初出『バディ』「せつない話」シリーズ二作目。続き物ではありません。読み切り短編。




これもちょっといわくつきの小説になります。

もともとはおじさんというかおじいさん同士の話として書いて、
『豊満』(いまは亡き老けデブ専雑誌)の編集様に渡したものなんですが、
介護ネタを含んでいるのが嫌われて断られた作品。

しかし自分ではかなり気に入っていた作品なのでお蔵入りさせたくなくて、
登場人物の年齢をぐっと下げて、あちこち直して……。

ちょっとせつなくてつらい部分もあるんだけど、最後は明るさもあるので
よかったらどうぞ。






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プロフィール

小玉オサム

Author:小玉オサム
ゲイ雑誌各誌に小説を送りつけ続けて、22年。
白髪の目立つ43歳。鼻毛にも白いものを発見! 鼻くその話じゃないよ。

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