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[C536] 懐かしい^^

いわゆる墜ちる系の小説でしたね。
手錠が勃起アクセントになってたのが良かったし、最初は反発していた主人公が最後には声を聞くだけで勃起という設定に興奮しました。
ただ、トコトンまで墜ち切らなかった最後のオチは小玉さんの優しさでしょうが、個人的にはちょっと残念でした。
  • 2013-02-25 10:10
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[C537] Re: 懐かしい^^

わー、読んでくれていたのですね。ありがとうございます。
ラストはやさしさ、ととりましたか。
むしろ、孤独なラストにしたので、読後感の悪いものにしてしまったと反省していたのですが。
と言いつつ、読後感の悪いものを書くのが好きなんですけどね……。
  • 2013-02-27 10:52
  • 小玉オサム
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脅迫






「今日はいっぱい泳いだな、さちえ。またプールきたいかい?」
「うん!」
五歳の娘はニコニコうれしそうに笑っていた。水着を脱がせ、体を拭いて服を着せている間に、俺も手早く水着を脱いで体を拭く。更衣室の狭い個室の中で、汗を滲ませながら親子二人で身支度を整えた。外に出ると、手を引いてプールの出口に向かっていったところでさちえが言った。
「パパ、喉乾いた」
「そうか。パパも乾いたな。なにか買うか」
俺は鞄の内ポケットに手を入れた。だが、そこにあるはずの財布がなかった。あわてて別のポケットを探ったが見つからない。どこかにおいてきたのか、と思い返してハッとした。更衣室の棚にいったん置いたのかもしれない。娘の服を出すので邪魔になり、どけていた?
「さちえ、そこのベンチで待ってろ。わかったな」
「うん」
鞄を娘に預けて更衣室に戻った。男子更衣室は裸の男たちでひしめいていた。プールの塩素と人の肌の汗の匂いで空気がこもり、むっとした湿気でもやさえかかっているように見える。暑く、薄暗かった。汗が流れ出した。
さっきさちえと使った個室には鍵がかかっていた。誰か入っているようだった。ノックをして声をかけた。
「すいません、ついさっきここで着替えたんですが、そこに財布が落ちてませんか?」
すぐには答えてこなかった。もう一度ノックをしようとした時、低いこもった男の声が返ってきた。
「見あたらない」
「もう一度探してもらえませんか、すいません」
「ないって言ったらねえよ」
扉が開いた。出てきたのは俺より五、六歳は下の、三十そこそこの男だった。俺と背は変わらないが、がっちりとした体つきで少し太り気味だ。顔は無精髭を生やしていて、表情を険しくしていた。
「探すなら自分で探せよ」
男はジロジロと俺のことを、頭のてっぺんから足の方まで確かめるように見ていた。そうしてから、なぜだかニヤニヤと笑いだし、更衣室を出ていった。俺はすぐに更衣室の中を覗いた。だが、棚の上にも足下にも、何も残っていなかった。さっきの男が持っていったのか、それともまるで別のところに置いてきたのか?
更衣室を出てさちえのところへ戻った。ベンチの上で鞄を広げ、中に入っているものを全部出して調べていった。ない、どこにもない。汗が止まらなかった。近くを歩く人々の視線を感じていた。さちえもきょとんとした顔で俺を見上げていた。
ふと目を上げると、更衣室とトイレの間の通路の奧に人が立っているのが見えた。さっきの男だった。そこはおそらくプールの施設関係者用の通路で、奧には何もなく、通り抜けもできないようになっているはずだった。そんなところに一人立って、俺の方を向いている。手のひらを上にして、こっちにこい、とジェスチャーしていた。
俺は鞄を閉じて立ち上がった。
「さちえ、もう一度ここで待ってるんだ。わかったな」
「喉乾いたよお」
「そうだ、これで、」
ポケットを探ると百円玉が一枚だけ入っていた。それを娘に手渡した。
「そこの販売機で買って、ここで飲んでるんだ。あとは動くなよ」
娘に言い聞かせて通路を入っていった。奧の方に行くと端の方に小さな排水路が流れていて、いっそう蒸し暑く感じた。
「おい、これだろ?」
男が懐から財布をとりだした。俺のものとそっくりだった。
「あ、それだ、きっと。拾ってくれてたのか」
すぐに返してもらおうと近寄った。すると男が後退った。
「待てよ、拾ってやったんだぜ」
「え、ああ、そうか、礼ならする。定期もカードも車の鍵も入っているんだ。助かったよ。いくら払えばいいかな。五千円くらい、お礼させてくれれば、」
「金はいらねえよ」
「ああ、そうか、悪かったな、今みたいな言い方、失礼だったな」
「そうじゃねえよ。他のものが欲しいんだ」
「他のもの?」
「ズボン下ろせ」
聞き間違えたのかと思った。
「……え?」
「ちんぽ見せろよ、それだけでいい」
「な、なにを言ってるんだ、冗談だろ?」
「この財布、欲しくないのかよ? そこの穴に捨てたっていいんだぜ」
粗野な顔をニヤニヤ笑わせていた。俺は愕然とした。この男、本気だ。頭がおかしいのか?
「はやく返してくれ」
「だったら見せろって」
「見せたら返してくれるのか?」
男はゆっくりとうなずいた。ばかばかしい、とは思った。本気を出せばこんな男、ひねりあげるくらい造作ないだろう。しかし頭がおかしいとなると話は違ってくる。下手なことはできない。もし取り逃がしてさちえの方に行ったら……。
俺は後ろを振り返った。ほんの十メートル先では大勢の人々が水遊びを楽しんでいた。塩素の匂いと、人々の騒めきがすぐそこにある。だが、誰もこちらを見ていなかった。奥まっているし、用のない場所なのだ。屋根があるから薄暗くもあった。気づいてもらいたい、とも思ったが、逆に考えれば、この男の言うことをきいてやっても、誰に見られるわけでもないのだ。この場をやりすごすためには……。
「わかった。見せればいいんだな?」
俺はベルトをゆるめ、ズボンを下ろした。トランクスもずり下げた。顔が熱かった。
「もっと下げろよ、よく見えない。へえ、けっこうでかいんだな」
ニタニタと笑っていた。こんなことをして何が面白いのか。
「もういいだろう? 返してくれ、約束だ」
「勃たせろ」
「あ?」
「自分でしごいて、おっ勃てろよ」
「なにを馬鹿な」
「はやくしろ、娘が待ってるんだろ? さちえって名前か?」
ぞっとした。こいつは犯罪者だ。本当に何をしでかすかわからない。
「手に唾をつけて、しごいてみろ」
「……そうしたら、絶対に返してくれるのか?」
「約束してやる」
これは悪い夢だ、そう自分に言い聞かせた。ほんの少しの間我慢すればすべて終わる。悪いことには必ず終わりがくる。俺は男の目を見た。顔立ちは悪くない。髭を剃ったら男前といってもいいだろう。パッと見、異常者とはとても思えなかった。なのにどうして……
「どうした、はやくしろよ。手に唾吐いて、ちんぽしごけ、おっ勃てろ」
俺は男の目をにらみながら手に唾を吐いた。その手で自分の一物をつかみ、ヌラヌラとこすりあげた。勃たないかもしれない、と不安だった。だがそれは不思議なくらいはやく、普段自分で一人遊びをする時よりもずっとはやく頭をもたげてきた。男の目がじっとそこを見ていた。
「う、ん、はあ、」
背後から、プールで遊ぶ人々の騒めきが聞こえていた。ほんの十数メートル手前に大勢人がいるのに、どうして自分一人がこんなことをさせられているのか。
「でっかくなってきたな。鼻息が荒いぞ、おっさん?」
俺は自然と中腰の姿勢になっていた。見下ろせば、一物は完全にかたくなっている。赤黒く怒張したそれをヌラヌラとしごきあげるたびに、体が震え、吐息を漏らした。どうしてこんなにかたくしているんだ俺は?
男の影が動いた。思わず顔を上げた時、カシャッと人工的な音がして、フラッシュが光った。男が携帯電話をかまえていた。写真を撮られた? その瞬間、全身がカッと熱くなった。
男が何か黒いものを排水溝の方に投げた。俺の財布だった。反射的に拾い上げようと駆け寄ったが、足首にズボンがひっかかって思うようにいかなかった。その間に男が走り出した。俺はすぐにさちえのことを思い出した。まずあいつを確保すべきだったのに、と悔いながら、財布をとって追いかけた。だが通路を出ると男の姿は見えなくなっていた。ベンチのわきにさちえが立っていた。
「さちえ、大丈夫か?」
「パパ、ひゃくえんじゃなにもかえないよ」
小さな首を傾げて手のひらの百円玉をもてあそんでいた。俺は荒くなっていた息を整え、財布からもう五十円つかみ取った。
「これで足りるだろ」
「うん、買ってくる」
「いや、一緒に行こう。パパのそばを離れるなよ」
手を取って自販機のところまで行った。娘がジュースを選んでいる間、そういえば、と思いついて財布の中身を確かめた。金もカードも鍵も、なにもなくなっていない。横のポケットに入れた、警察官であることを証明するIDも残っていた。



ジーメンに発表したサスペンススリラー的な小説(推理小説ではない)。
タイトル通り、警察官が脅迫されて調教されてしまう。
暗く、悲しい、シリアスな話です。
(もちろんエロいです)

興味のある方はこちらで!


fc2blog_201212261315319fc.jpg
ジーメンオフィシャルサイト





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[C536] 懐かしい^^

いわゆる墜ちる系の小説でしたね。
手錠が勃起アクセントになってたのが良かったし、最初は反発していた主人公が最後には声を聞くだけで勃起という設定に興奮しました。
ただ、トコトンまで墜ち切らなかった最後のオチは小玉さんの優しさでしょうが、個人的にはちょっと残念でした。
  • 2013-02-25 10:10
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[C537] Re: 懐かしい^^

わー、読んでくれていたのですね。ありがとうございます。
ラストはやさしさ、ととりましたか。
むしろ、孤独なラストにしたので、読後感の悪いものにしてしまったと反省していたのですが。
と言いつつ、読後感の悪いものを書くのが好きなんですけどね……。
  • 2013-02-27 10:52
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小玉オサム

Author:小玉オサム
ゲイ雑誌各誌に小説を送りつけ続けて、22年。
白髪の目立つ43歳。鼻毛にも白いものを発見! 鼻くその話じゃないよ。

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